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2015年10月20日

緑内障と白内障〜12〜


緑内障と白内障シリーズ、
前回、緑内障の症状についてお話しました。
今回はどのように視野が欠けていくか、イメージ図で確認したいと思います。

【初期】
自覚症状はほとんどありません。
緑内障.jpg

【中期】
自覚症状がない方も数多くいます。
無題.png

【重度】
周りの視野が大きく欠けます。
無題.jpg

視野障害を生じるものの、実際には見えていないことを
自覚することはほとんどなく、どちらかと言うと、かす
みがかっているように感じることが多いです。

● 早期発見のために
緑内障を早期に発見する方法は、
『眼科で定期的に検診を受けること』です。
40歳を過ぎたら、年に1〜2回は定期健診を受けるようにしましょう。
実際に、「会社の健康診断で指摘を受けた」という理由で検査をされて、
緑内障だと分かる方も数多くいらっしゃいます。
緑内障はハッキリとした自覚症状が無いままに進行するので、
「物が欠けて見える」と感じたときにはかなり進行してしまっている場合が多いのです。
「検診を受けるなんて面倒だなぁ…」と思うお気持ちも分かりますが、
このような病気であることを理解して、
定期検診の受診と早期発見に努めて欲しいと思います。

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2015年10月06日

緑内障と白内障〜11〜


前回まで、5回に分けて『白内障』についてお話してきましたが、
今回からは『緑内障』についてお話します。
まずは、緑内障の“症状”について確認しましょう。

● 緑内障の症状


緑内障は、視野が欠けてくる病気です。
目が正常な機能を保てる「適正な眼圧」以上の眼圧になってしまうと、
視神経が障害されて、視野が欠けてくることが原因です。
一度障害を受けた視神経は再生することがないため、
緑内障は失明する危険を伴う大変怖い病気で、
実際に、中高年の失明原因として1〜2番目に多い病気です。

一般的に緑内障は、自覚症状がほとんどなく、
知らないうちに病気が進行していることが多い病気です。
(タイプによっては急速に症状が現れるものもあります。)
緑内障は、早期発見・早期治療が大切なのですが、
初期段階では、自覚症状がほとんどないために、
症状が進行してしまってから受診する方が多いのが実態です。
緑内障の場合、視神経の障害はゆっくりと起こり、
視野も少しずつ狭くなっていくため、
眼に異常を感じることはほとんどないからです。

実際のところ、
40歳以上の方の17人に1人が緑内障にかかっていると言われていますが、
治療をしている人が10%、
残りの90%の人は治療を開始していません
このデータは、緑内障がいかに自覚症状の無い病気なのかを物語っています。
次回はどのように視野が欠けていくのか、イメージ図で
確認していきましょう。
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2015年07月14日

緑内障と白内障~10~


● 食生活を見直そう!

白内障の予防効果が期待できそうな抗酸化物質の摂取法のひとつとして、
食生活の改善が考えられます。
実際に、アメリカや日本を中心に、
白内障の予防に関する調査・研究が積極的に行なわれています。
主な調査方法は、
目の水晶体を酸化から守るのに有効な栄養素を調べるために、
2つのグループで栄養素の摂取量に差をつけて、発症率の違いを調べるものです。
さまざまな国で行われた実験結果で、
白内障予防に特に有効であると判断された栄養素は
以下の2つということが分かっています。

@ ビタミンC

ビタミンCには非常に強力な抗酸化成分を含んでおり、
積極的に摂取したグループでは、
発症率が50%〜70%も低いという結果になっています。
ビタミンCは水溶性なので、
過剰に摂取したものは体外に排泄されるため、
過剰摂取してもまったく問題はありませんので、積極的に摂ると良いでしょう。

A ルテイン

緑黄色野菜に多く含まれ、
目に良いということで注目を集める栄養素です。
白内障にもかなり有効で、
ビタミンC並の発症率50%減の効果が分かっているそうです。
毎日の食生活に少し気を配ってみて、
白内障の発症を遅らせる努力をしてみてはいかがでしょうか?
『アンチエイジング』効果も期待できると思いますよ。

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