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2020年02月26日

冬の高血圧に要注意!

これから、日に日に寒さが増してくる季節です。

寒い時期は高血圧の人だけでなく、誰もが血圧が上がる傾向にあり、特に血圧が高めの人は要注意です。

その原因のひとつが、寒さへのストレスです。

ストレスというと、心的なものを思い浮かべるかもしれませんが、寒さも身体にストレスを与えます。

ストレスによって分泌されるホルモンがあり、このホルモンが分泌されると血管を収縮させて、高血圧を誘発します。

また、寒くなると血圧が上がるもうひとつの原因に、塩分の取りすぎがあります。

塩分は、体温を保持し温める働きがあります。

寒い地域に住む人々の塩分摂取量が高いことは知られていますが、これは塩分を摂取することで体温を維持してきたためです。

寒い地域だけでなく、お正月、クリスマス等大勢で楽しく食事をする機会が増えると、食事の量が増え、塩分摂取量が増えます。

また、冬は身体を温める鍋物や汁物などのメニューが多くなりますが、スープを残さず飲んでしまうと、塩分摂取量は増えてしまいます。

このように、冬は塩分を多く取りすぎてしまう傾向にあり、ナトリウムが増えた血液の浸透圧を一定に保つため、血液中の水分が増えます。

血液中の水分が多くなってしまうと、体内を循環する血液量が増えるために心臓に負担をかけ、血圧を上昇させてしまうと考えられています。


血圧が上昇した状態が続くと、血管がもろくなり、動脈硬化がすすんで、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす恐れがあります。

厚生労働省の統計によると、心筋梗塞などの心臓病による死亡数は1月が最も多く、
次いで2月、12月、3月と冬季に集中し、夏季のおよそ1.5倍にのぼります。

この時期、もともと高血圧の人は特に注意が必要です!

◆ 冬の高血圧予防!気を付けたいこと

@ 塩分の摂りすぎに注意

鍋物や汁物の時は汁を残す、インスタント食品の摂取は避けるなど、工夫して塩分の摂りすぎに注意しましょう。

A 温度の急激な変化を避ける

急に寒い所へ出たり、冷たい水に触ったりすると、血管は収縮し血圧が上がります。

室内だけでなく、トイレや風呂の脱衣所も暖めて温度差をなくしましょう。

B 適度な運動を習慣化する

適度な運動は血圧を下げます。ウォーキングなど、1日20分程の有酸素運動を習慣化しましょう。

ただし、寒い中で急激な運動は危険なので、朝の通勤で走ったりするのは避けましょう。

C 生活習慣を改善する

アルコールはほどほどにし、喫煙はやめて、ストレスはため込まず、
睡眠時間をしっかり確保することも高血圧のリスクを減らします。


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2020年02月12日

スマホ老眼のお話

人が得る情報の8割は、視覚を通して得ているものと言われています。

大切な目だからこそ、日頃から『目の点検』を欠かさずにいたいものです。

不具合がないと、「見えて当たり前」と思いがちですが、加齢とともに目の病気を患うリスクは高まります。

この医院新聞を通じて「目の病気」について、一緒に考えてみたいと思います。

今回は、若年層に増えていると言われる『スマホ老眼』のお話です。

◆ スマホ老眼とは?

近年、20代〜30代の若い人たちで、
「手元が見にくい」「夕方になると物が見づらい」など、老眼に似たような症状に悩む人が増えています。

これは、スマートフォンなどの携帯情報端末を長時間にわたり使用することによって起こる「スマホ老眼」と呼ばれる症状です。

このスマホ老眼の症状は、加齢による老眼と同じように、目のピント調節がスムーズにできないことにより発生します。

ただし、加齢による老眼とは異なり、症状が一時的に現れることが多く、疲れの度合いによって視力が安定しないことも特徴のひとつです。

◆ スマホ老眼の原因

私たちが物を見るときには、その対象としている物との距離に応じて、自動でピントを合わせています。

ピントを調節するためには、目の中でカメラのレンズのようなはたらきをする「水晶体」と、
その周りの筋肉である「毛様体筋」の働きがあります。

目は、毛様体筋を緊張させたり緩めたりすることで、
水晶体の厚みを変化させて、ピントを調節しています。

一般的な老眼は、加齢によって水晶体が硬くなったり、
毛様体筋が衰えたりすることで、目のピント調節機能が低下した状態です。

スマホ老眼は、至近距離でスマートフォンなどを見続けることにより、
毛様体筋が凝り固まって、目のピント調節がうまくできなくなってしまった状態です。

◆ 目を疲れさせないように…

スマホ老眼を放っておくと、見えにくいだけでなく、集中力の低下やイライラを招き、
肩こりや頭痛などの全身症状が出ることもあります。

改善策は、まず眼を酷使しないことが基本となります。

次の5つのことに、気をつけてください!

1.スマートフォンやパソコンで作業中には、1時間に
10〜15分ほど、定期的に休憩をする。
2.スマートフォンの利用時は、目との距離を40cm
  以上に保つ。
3.目の疲れを感じたら、目の周りを温める。
4.意識的にまばたきをする。
5.目薬を活用する。
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2020年02月03日

2月は『生活習慣病予防月間』!



毎年2月に、『全国生活習慣病予防月間』が実施されていることをご存知ですか?

生活習慣病の予防と健康寿命の伸長を目指して、
一般社団法人日本生活習慣病予防協会さんが2011年から実施しています。

生活習慣病というと、どんな病気を思い浮かべますか?

・高血圧
・糖尿病
・脂質異常症(高脂血症)

など、日常生活に制限が加えられる病気を想像するかも知れませんし、

・がん
・急性心筋梗塞
・脳卒中

など、命にかかわるような病気も、生活習慣病のカテゴリーに含まれています。

「生活習慣病にはなりたくない」と思う方も多いでしょうし、
「そうならないように気を付けている」という方もたくさんいらっしゃることでしょう。

生活習慣病予防月間のコンセプトは、「“一無二少三多”で生活習慣病予防」で、
生活習慣病を予防するために、次のようなことを推進しています。

一無とは、「無煙・禁煙のすすめ」です。

タバコによって身体に運び込まれるニコチン・タール・一酸化炭素は、
身体に悪影響を及ぼす「タバコの三悪」と言われ、特に若年層の喫煙ゼロが推進されています。

二少とは、「少食、少酒のすすめ」です。


少食ですが、生活習慣病の改善に「食事療法」という言葉がよく用いられることからも、
糖尿病、脂質異常症、高血圧の予防・治療の基本は、やはり食生活です。

昔から「腹八分目に医者いらず」と言われるように、暴飲暴食を控えることは、健康維持のために重要です。

少酒ですが、「百薬の長とはいえど、万の病は酒よりこそおこれ」という言葉もあるとおり、
アルコールをたくさん飲める人でも、適量を超える飲酒はよくありません。

飲む場合でも、日本酒換算で1日1合程度(アルコール量:約20g)までが望ましいとされています。

三多とは、「多動・多休・多接のすすめ」です。

多動は、文字どおり「身体を多く動かすこと」で、
日常生活の活動量を増やして身体活動を高めることでの健康づくりが、推奨されています。

1日に20分の歩行を2回、体操・筋力トレーニングを各10分。

身体を活発に動かすことは、健康づくりに欠かせないもので、まずはよく歩くことが大切です。

多休は、「休養をしっかり取ること」で、快適な睡眠でストレスを解消しましょう。

「睡眠」に限らず、仕事の合間の「休憩」、月6日以上の仕事をしない「休日」、
夏休みや年末などの「休暇」をとり、心身ともにリフレッシュすることが大切です。

多接は、「多くの人、事、物に接して創造的な生活をすること」で、
年がいくつになっても社会に貢献できる、そういう心持ちが若さを維持させてくれます。

「健康的とは言えない生活習慣」が、生活習慣病を引き起こす要因とも言えます。

この機会に、あなたの生活習慣を見直してみては、いかがでしょうか?

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