あまの眼科クリニックのブログ
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2020年06月02日

Q.目が痛くて受診しているのに、視力を測る必要があるのですか?


視力は、目の働きの中で、最も大切で基本的なものです。

目が痛いということで受診された場合でも、
その原因として考えられることはさまざまで、
角膜(黒目)の傷や、虹彩(茶目)の炎症、眼圧の上昇なども考えられます。

そして、そのような場合に、自分では気がつかないうちに視力が低下していることもあるのです。

また、痛みとは関係ない病気のために視力が低下していたり、
現在使っているメガネが合っていないことが眼痛の原因である可能性もあります。

視力測定を行うことで、これらのことが明らかになることもありますから、
眼科を初めて訪れた場合や、通院中でも今までとは違った症状がある場合には、視力を測定しています。

特に、初診時に測定した視力が基本的なデータとなり、
その後の治療の経過を観察する上で、とても大切なものとなります。

痛みがひどく視力検査が無理な場合は、初診時に測定しない場合もありますが、
できるだけ初診時に測定をしてもらったほうが良いでしょう。


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2020年05月26日

近視とは


● 近視とは?

遠くにピントが合わない眼のことを、近視といいます。

遠くを見たときにピントが合わず、ものがぼんやり見えてしまう屈折異常のことです。

以前は近眼という呼び方が一般的でしたが、最近は近視と呼ぶことが一般的になっています。

近視は増加傾向にあり、特に小中学生ではその割合が年々高まっていると報告されています。

また、近視の進行は、20才半ばまでに止まると従来は言われてきましたが、

近年は目の酷使などによりそれ以降にも進むことが多くなっています。

● 近視の症状

近視は、近くははっきり見えても、遠くを見ると、ものがぼけて見えてしまいます。

そのため、メガネやコンタクトレンズで矯正しないと、

• 目を細めて見てしまう
• 歩行中、つまづきやすい
• 肩こりしやすい
• 根気がなく飽きやすい

など、日常生活でも不便な思いをすることがあります。

目を細めると少し良く見えるようになりますので、お子様が遠くを見るときの顔つきに注意しておきましょう。

● 近視の原因

近視は、遺伝と環境によって起こると言われ、遺伝要因が強い人と、環境要因が強い人とがいます。

環境が原因の場合、近くを長い時間見る遊びや作業が、発症・進行に影響します。

環境による近視の進行は、一般的には、2歳〜25歳くらいまでです。

中年以降になって近視が現れたり、進行したりする場合は、別の病気が関わっている可能性があります。

原因のひとつとして、糖尿病などの代謝異常疾患が考えられます。

また、白内障の進行にともなって近視が現れることもあります。

また、パソコンワークなどの目の酷使も影響します。眼精疲労が視力低下の原因という場合もありますから、

あまり目を疲れさせない工夫が必要かもしれません。

● 近視の治療

メガネやコンタクトレンズで矯正するのが一般的な方法です。

特に学生の場合、視力が0.8未満なら、学業に支障が出ますので、きちんと治療をしましょう。

よくメガネとコンタクトレンズのどちらが良いのかという質問を受けますが、
近視の状態によってケースバイケースと言えます。

症状に応じて、常に装着するのか、それとも必要な場合に装着するかも変わってきますので、
一度きちんと眼科医で相談することをオススメします。
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2020年05月19日

Q.逆まつげがあります。手術が必要でしょうか?


逆まつげとは、さまざま原因によってまつ毛が眼球に向かって生えている状態のことをいいます。

逆まつげは、その状態によって、大きく分けると2タイプに分類されます。

@ 眼瞼内反(がんけんないはん)
まつ毛が眼球に向かって生えている状態

A 睫毛乱生(しょうもうらんせい)
眼球に向かって生えているまつ毛が何本かある状態

「眼瞼内反」は、症状としては刺激による違和感だけでなく、
涙がたくさん出る、目やにが出やすくなる、充血といった症状が現れます。

ひどい場合には、角膜に潰瘍ができて角膜が濁り、視力が悪くなることもあります。

一方で、「睫毛乱生」の症状は軽く、視力障害となることはほとんどありません。

いずれも、まつ毛を抜くとしばらくは症状が良くなりますが、再びまつ毛が生えてくると同じ症状が現れます。

逆まつげがあっても、眼の表面の角膜に傷がなければ、手術をする必要はありません。

まつ毛が角膜を刺してしまい、痛みや充血が生じるようであれば、手術を考える必要があります。

いずれのタイプでも、今の状態を眼科医が診察し、適切な治療法を選択することが大切です。
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