あまの眼科クリニックのブログ
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2021年05月11日

眼底検査で全身の病気が分かるのですか?

「眼底」とは目の奥の部分を意味し、カメラに例えるとフィルムの部分にあたります。

眼底検査とは、このフィルムに相当する眼球の重要な構成部である網膜、視神経の状態を観察するために行う検査のことです。

眼底の血管というのは、実は人間の身体の中で、唯一直接的に観察できる血管です。

そのため、眼底の状態を観察することにより、動脈硬化や高血圧による血管の変化はもちろん、糖尿病などの影響も判定することができます。

「眼底検査だから、眼に関する病気しかわからない」ということはありません。実は、全身疾患を判断する入り口として大きな役割を果たしています。

実際に、皆さんが受診される健康診断でも眼底検査が実施されていることは少なくありませんが、これは全身疾患の早期発見のためでもあるのです。

定期的に目の健診を受診することをおすすめします。


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2021年03月30日

『白内障』のお話

人が得る情報の8割は、視覚を通して得ているものと言われています。大切な目だからこそ、日頃から『目の点検』を欠かさずにいたいものです。

不具合がないと、「見えて当たり前」と思いがちですが、加齢とともに目の病気を患うリスクは高まります。

この医院新聞を通じて「目の病気」について、一緒に考えてみたいと思います。今回は、皆さんも一度は耳にしたことがある『白内障』について、お話します。

◆ 白内障とは?

白内障とは、年齢とともに水晶体が白く濁って視力が低下する病気です。

水晶体とは、目の中でカメラのレンズのようなはたらきをする組織で、外からの光を集めてピントを合わせる機能を果たしています。

水晶体は、通常は透明な組織です。ところが白内障になると白く濁ってしまうため、集めた光がうまく届かなくなり、白内障の症状を引き起こします。

水晶体は、主にたんぱく質と水で構成されています。

たんぱく質は、加齢や長年にわたって紫外線を浴びてきたことなど、さまざまな影響を受けて、だんだんと変化し白く濁ります。

その結果、水晶体全体が濁ってしまい、視力の低下を招くことになる目の病気です。

◆ 白内障の症状

白内障の代表的な症状には、次のようなものがあります。

・何となく物がかすんで見える
・光をまぶしく感じるようになる
・暗いときと明るいときで見え方が違う
・近くのものが見えやすくなる
・急に眼鏡が合わなくなってきた
・物が二重、三重に見えるときがある

前述のように、白内障はさまざまな原因で起こる病気ですが、最も多い原因は加齢であり、これを「加齢性白内障」と呼んでいます。

個人差はありますが、誰でも年齢を重ねるとともに、水晶体は濁ってきますので、加齢性白内障は一種の老化現象であり、ごく自然なことでもあります。

上記のような症状がある場合には、早めに眼科で検査を受けるようにしましょう!

◆ 白内障の治療法は?

視力の低下や目のかすみがあっても、仕事や日常生活に支障が出ていない初期の段階では、目薬による治療をすることがほとんどです。

ただし、目薬を使用しても水晶体が透明に戻るわけではなく、あくまでも白内障の進行を抑えることを目的とした点眼治療となります。

白内障が進行して日常生活に支障が出てきた場合には、手術による治療を行います。

手術では、濁った水晶体を超音波で粉砕して取り除き、代わりに人工水晶体である眼内レンズを入れます。

白内障は手術を受ければ、視力回復が見込める病気ですが、メガネによる視力の矯正が必要な場合もあります。
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2021年02月22日

目の疲れ

Q.視界がぼやける感じです。
目の疲れのせいでしょうか?

視界がぼやける症状には、視界の中心が特にぼやける、全体的にぼんやりとして見える、白くかすみがかったようにぼやけるなどがあります。

目がぼやける原因で、まず考えられるのは目の疲れです。

テレビやパソコン、スマホのモニターなど近くのものを見続けていると、ピントを合わせている水晶体の厚みを調節する筋肉が緊張したままになってしまいます。

そして、遠くのものを見るときと近くのものを見るときのピント調整がしづらくなり、どこを見てもぼんやりとして見えてしまいます。

目の疲れが原因の場合は、目を休めれば回復しはっきりすることがほとんどです。

しかしながら、長くこのような状態が続く、目がぼやけて視力が下がった気がする、目にフィルターがかかったように見えるなどの症状がある場合は、要注意です。

目の乾燥で角膜が傷ついていたり、コンタクトレンズを長時間使用して角膜が傷ついてしまったりすると、目がかすむことがあります。

あるいは、老眼が原因となることもあります。

最も怖いのは、白内障、緑内障、黄斑変性などのように、目の病気が原因で目がかすむ場合です。

ただの疲れかな…と思ったとしても、目の病気が隠れているかも知れません。少しでも異常を感じたら、自分で判断せず、眼科を受診するようにしましょう!
posted by あまの眼科 at 12:52| 眼のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする