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2020年12月01日

『流行性角結膜炎』のお話

人が得る情報の8割は、視覚を通して得ているものと言われています。大切な目だからこそ、日頃から『目の点検』を欠かさずにいたいものです。

不具合がないと、「見えて当たり前」と思いがちですが、加齢とともに目の病気を患うリスクは高まります。

。今回は、夏場の8月に最も流行する『流行性角結膜炎』について、お話します。

◆ 流行性角結膜炎とは?

この病気は、両目に充血、流涙、目やに、まぶたの裏側に小さなぶつぶつ、まぶたの腫れなど、結膜炎の症状が強くあらわれます。

同じく夏に流行しやすい目の病気には、俗にプール熱と呼ばれる咽頭結膜熱もありますが、
流行性角結膜炎では発熱やのどの痛みはほとんどありません。

結膜(白目)の炎症だけでなく、角膜(黒目)にも症状が発生することがあるため、「流行性角結膜炎」と呼ばれています。

結膜炎の症状は2〜3週間で治まりますが、角膜にまで炎症が及んで、角膜に点状の濁りを生じ、モノが見えにくくなることがあります。

症状が重い場合、この濁りが数ヶ月から1年もの期間に及ぶことがあります。


◆ 流行性角結膜炎の原因は?

流行性角結膜炎は、「アデノウイルス」というウイルスによって引き起こされる感染症で、
咽頭結膜熱(プール熱)とともにウイルス性結膜炎の代表的な病気です。

アデノウイルスは感染力がとても強く、流行性の病気であることに注意が必要です。

例年8月に流行のピークを迎え、夏に流行しやすい病気と言えますが、
アデノウイルスそのものは1年中活動しているので、夏以外にも流行することがあります。

また、咽頭結膜熱と異なり、小児から高齢者まで幅広い年齢層で発症するのも特徴です。

感染経路は、手指やタオルなどを介した接触感染です。

ウイルスに感染した眼を手でこすると、このとき手に大量のウイルスが付着します。

その手で触れた箇所にウイルスが付着し、そこを他の人が触れてしまい、無意識に目や口に触れるといった経路で感染が簡単に広がっていきます。


◆ 予防方法は?

アデノウイルスは、手指を介して感染が広まりますので、手洗い・手指消毒や身の回りの消毒が大切です。

流行時期や身近な人が感染した場合、できるだけ密接な接触は避け、こまめに手洗い・手指消毒を行いましょう。もちろん、タオルや洗面器などの共用は避けるべきです。

流行性結膜炎にかかってしまった人が目やにや涙を拭き取る場合は、ティッシュや清浄綿を使うようにして、目に手で触れないように気をつけましょう。

また、症状が治まった後も2週間程度は感染リスクが
あり、二次感染にも注意が必要です。
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2020年11月17日

『近視』のお話

人が得る情報の8割は、視覚を通して得ているものと言われています。

大切な目だからこそ、日頃から『目の点検』を欠かさずにいたいものです。

不具合がないと、「見えて当たり前」と思いがちですが、加齢とともに目の病気を患うリスクは高まります。

今回は、身近な目の症状でもある『近視』について、お話します。

◆ モノが見える仕組みは?

人間の目は、カメラと同じような構造になっています。

カメラのレンズに相当するものを水晶体、フィルムに相当するものを網膜といいます。

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カメラで写真を撮るときは、レンズが前後に動いてピントを合わせています。

人間の目は、水晶体がその厚みを増すことにより、無意識のうちにピントを合わせて、モノを鮮明に見ています。

目に入ってきた光は、角膜と水晶体を通り屈折して、

網膜に像が写し出されます。そして、視神経が脳に指令を出して、私たちは見えているという感覚を得ます。

目はピントを合わせるために、毛様体(もうようたい)により水晶体の厚さを調節します。また、虹彩(こうさい)により光の量も加減します。

◆ 近視とは?

近視とは、遠方から入ってきた光が網膜より手前で像を結んでしまい、モノがぼやけて見える状態です。

眼軸長(角膜から網膜までの長さ)が正常よりも長すぎる場合に起こる近視を「軸性近視」(じくせいきんし)と呼び、大部分の近視はこの軸性近視です。

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角膜・水晶体の光の屈折力が強すぎるために、遠くを見た時に網膜上でピントが合わないために起こる近視を「屈折性近視」と呼びます。


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大部分の近視は「単純近視」と呼ばれるもので、病気というよりも、身長や体重のような個人差です。

しかしながら、「病的近視」と呼ばれ、網膜剥離(もうまくはくり)などの症状を引き起こす近視もあります。

ですから、メガネやコンタクトレンズで視力を矯正する場合、必ず眼科を受診するようにしましょう!
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2020年10月06日

『加齢黄斑変性』のお話


人が得る情報の8割は、視覚を通して得ているものと言われています。

大切な目だからこそ、日頃から『目の点検』を欠かさずにいたいものです。

不具合がないと、「見えて当たり前」と思いがちですが、加齢とともに目の病気を患うリスクは高まります。

この医院新聞を通じて「目の病気」について、一緒に考えてみたいと思います。

今回は、『加齢黄斑変性』(かれいおうはんへんせい)について、お話します。

◆ 加齢黄斑変性とは?

加齢黄斑変性とは、モノを見るときに重要なはたらきをする黄斑という組織が、
加齢とともにダメージを受けて変化し、視力の低下を引き起こす病気のことです。

モノを見るときに、目の中に入ってきた光を網膜という組織で刺激として受け取り、
その信号を脳に送るために視神経に伝達します。

その網膜の中心部分が、黄斑です。

黄斑が変化すると、モノがゆがんで見える、視野の中心が暗くなる・欠ける、視力低下などの症状が出ます。

加齢黄斑変性は、糖尿病網膜症、緑内障とともに、失明リスクの高い病気なので、注意が必要です。


◆ 加齢黄斑変性の原因

加齢黄斑変性には、「委縮型」(いしゅくがた)と「滲出型」(しんしゅつがた)の2タイプあります。

「萎縮型」は、黄斑の組織が加齢とともに萎縮する現象で、症状はゆっくりと進行し、急激に視力が低下することはありません。

「滲出型」は、網膜のすぐ下に新しい血管(新生血管)ができて、これが黄斑にダメージを与えます。

新生血管は正常の網膜にはない血管で非常にもろく、その成分が漏れ出て溜まる、あるいは出血を起こしやすいという特徴があります。

この血管から出た液体が黄斑の組織にダメージを与えて、視覚障害を引き起こします。

◆ 加齢黄斑変性の対策

「委縮型」は、加齢現象のひとつであり、治療の必要ありません。

ただし、「滲出型」に移行して急激に視力が低下することがあるため、定期的な健診が必要です。

「滲出型」は、新生血管を沈静化させる薬を硝子体内に注射する「抗VEGF療法」という方法が一般的です。

早期発見できれば、見えない部分を最小限に抑えることができ、視野にはほとんど影響がなくて済みます。

日頃から、モノがゆがんで見えていないかを片目ずつチェックして、早期発見に努めましょう!
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