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2021年06月29日

季節の健康マメ知識 花粉症?風邪?寒暖差アレルギーかも…

秋も深まり、もうすぐ冬支度。朝夕は冷え込むようになりましたが、それでも天気の良い昼間は快適です。

ところが、くしゃみが続く、鼻水が止まらない…
花粉症みたいな症状が続くけど、風邪でもない…

そんな時は、寒暖差アレルギーの可能性があります。

◆ 寒暖差アレルギーとは?

寒暖差アレルギーとは、温度差が大きいときに発症する症状です。

アレルギーと呼んでいますが、実際にはアレルギー反応が起きているわけではなく、自律神経が乱れているために起きる身体の反応です。

1日のうちの温度差が7℃以上になると、起こりやすくなるといわれています。

◆ 寒暖差アレルギーの原因は?

自律神経には、昼間や活動的な時に活発になる交感神経と、夜や静かに休んでいる時に活発になる副交感神経があります。

この2つの自律神経によって、血管の働きや内臓の働きが調整されて、体調が整えられています。

血管は寒いと縮み、暑いと広がります。ところが、寒暖差が激しいと血管の収縮が追いつかなくなり、自律神経が誤作動を起こしてしまいます。

これが寒暖差アレルギーの原因と考えられています。

◆ 寒暖差アレルギーの症状は?

寒暖差アレルギーの主な症状として、くしゃみ、鼻水や鼻づまり、咳などがあげられます。

発生する症状だけ見ると、風邪や花粉症と区別がつかず、困ってしまいますね。

そこで、風邪や花粉症との区別の仕方ですが…

風邪とは、「熱が出ない」「鼻水が透明」という違いで区別することができます。

花粉症とは、「目のかゆみや充血がない」という違いで区別することができます。

寒暖差アレルギーとは、特定のアレルゲンやウイルスが原因で発症するものではありません。

自律神経の乱れからくるものなので、人によっては不眠や冷え、倦怠感、頭痛、蕁麻疹、食欲不振などの症状が起こる場合もあります。

◆ 寒暖差アレルギーの対処法は?

前述のとおり、寒暖差アレルギーは特定のアレルゲンやウイルスが原因ではないため、治療法がありません。

できるのは、起きた症状を和らげる対症療法です。そのため、くしゃみ、鼻水・鼻づまりなどの症状に有効な薬で対処することになります。

そもそも、寒暖差が自律神経を乱していることが原因と考えられますので、衣類の組み合わせを工夫して寒暖差を減らすなど、ご自身での対処も試してみたいところ。

入浴で血行を良くすること、適度な運動をして自律神経を整えることも、効果が期待できると思います。

対処法を実践しても症状がひどい場合には、耳鼻科などを受診して相談してみると良いでしょう。


posted by あまの眼科 at 09:00| 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする