スマホやパソコンなど、
目を酷使することが増えた現代人には「目の不調」を感じている方がたくさんいます。
ひと言で「目の不調」と表現していますが、現れる症状はさまざまですし、
「そうたいしたことはないだろう」と見過ごされているケースも少なくありません。
このブログを通じて「目の不調と病気」を解説していますが、
今回は「目のかすみ」を確認していきましょう。
◆目のかすみ…その原因と対策は?
目のかすみ(目がかすむ)とは、
モノが見えづらい(かすんで見える)、ピントが合わない、ぼやけるなどの状態を指しています。
目の充血やけいれん、肩こり・頭痛などの症状をともなうケースもあります。
目のかすみの原因になるのは、主に4つ考えられます。
1)目の疲れ(眼精疲労)
スマホやテレビ、パソコンの画面など近くを長時間見続けたりすると、
目のピント調節機能が低下してしまうため、目のかすみが起こります。
最近では、長時間のスマホ利用によって、夕方になると老眼のような状態になる方も多いようで、
「スマホ老眼」なんていう言葉もあるそうです。
2)加齢
年齢を重ねるとともに、ピントを合わせる機能が衰える方が多く
遠くのモノはハッキリ見えるのに、近くのものが見えづらいことで、目のかすみが起きます。
3)目の病気
目のかすみは、
白内障や緑内障、ドライアイ、糖尿病(糖尿病網膜症)などの病気が原因で起こることもあります。
白内障は、目の中の水晶体が白く濁ることにより、霧がかかったように目がかすみ、視力が低下します。
急性の緑内障では、急激に眼圧が上昇し、目の痛みや目のかすみなどの症状を引き起こします。
ドライアイ(涙が不足し、眼が乾いて傷つきやすい状態)は、重症になると眼の表面に無数の傷がつくことがあり、その症状として目のかすみが現れます。
4)コンタクトレンズ
コンタクトレンズの乾燥、コンタクトレンズの長時間使用、コンタクトレンズの汚れが原因で
かすんだように見えることがあります。
また、度の合っていないメガネやコンタクトレンズの使用は
目のピント調節機能がうまく働かなくなってしまうので、目のかすみの原因になることがあります。
まずは、スマホやパソコンの長時間使用を避け、適切なまばたきを意識するなど、
適度に目を休めることで目の疲れを取ることがひとつの対策にはなります。
ただ、目を休めても目のかすみが続くようであれば、
目の病気ではないか、メガネやコンタクトレンズの度が合っているかなど、
きちんと検査したほうが良いでしょう。
目のかすみと言えば、目の疲れが原因と思う方が多いかもしれませんが、
実は重大な病気がひそんでいるケースもありますので、症状があれば眼科を受診しましょう!