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2016年02月09日

目の基礎知識〜飛蚊症〜


こんにちは
今回は目の基礎知識についてのお話、
飛蚊症』のお話をします。
一般の方も色々な医学情報に触れる機会が増え、
『飛蚊症』という言葉を耳にしたことがあるという方も多いかもしれませんね。
中には「病気のせいじゃないから心配ない」という情報も見られますが…
本当のところは、「全然心配ない」と安易に考えてしまうのは正しくありません。

● あなたも一度は経験しているかも?

まずは、『飛蚊症』の症状を解説しましょう。
明るい所や白い壁、青空などを見つめたとき、
目の前に虫や糸くずなどの“浮遊物”が飛んでいるように見えることがあります。
視線を動かしても一緒に移動してくるように感じられ、
まばたきをしても目をこすっても消えませんが、
暗いところでは気にならなくなります。

● 目の前の浮遊物、その正体は?

眼球の中の大部分は、硝子体と呼ばれる寒天状の透明な物質がつまっています。
角膜と水晶体を通して外から入ってきた光は、
この硝子体を通過して網膜まで達します。
カメラに例えると、
硝子体はカメラのボディー内部、角膜がフィルター、水晶体がレンズ、網膜が
フィルムの役割を果たしています。
では、このような仕組みから「浮遊物が見える」のはどのような場合が考えられるでしょうか?

角膜など目の表面にキズがついているという可能性が考えられますが、
それは除いて考えてみます。
ひとつは、網膜の前の硝子体にゴミのような物が浮いていて、
その影が網膜に映っている可能性です。
カメラの暗室にゴミがあり、それが写真に写ってしまう状態です。

もうひとつの可能性は、網膜や視神経に異常がある状態、
つまり、カメラのフィルムが傷ついているケースです。
実は、飛蚊症に該当するのは前者の場合です。
後者は網膜や視神経の異常を示す症状で飛蚊症ではありませんが、
きちんと眼科で診察を受ける必要はあります。

心配なもの?心配のないもの?

飛蚊症の原因、つまり網膜に影を作る硝子体内の浮遊物が生じる原因によって、
「とりあえず心配のない飛蚊症」と「病気の症状として起きる飛蚊症」に分類できます。
実際のところは、原因をきちんと調べて
「とりあえず心配のない飛蚊症」と分かるケースがほとんどです。
冒頭にお話したような「飛蚊症は心配ない」という誤解を生みやすいのは、
このような理由からと考えられます。

一方で、「網膜剥離」「網膜裂孔」「硝子体出血」「ぶどう膜炎」などの
重大な病気が原因で飛蚊症の症状が出る場合もあります。

どちらの場合でも症状に差はありませんので、
患者さんご自身でどちらなのかを推測することは不可能です。
ですから、飛蚊症を自覚したときにはまず眼科で検査を受けて、
その原因をきちんと調べましょう。
posted by あまの眼科 at 09:00| 眼のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする