毎年2月に、『全国生活習慣病予防月間』が実施されていることをご存知ですか?
生活習慣病の予防と健康寿命の伸長を目指して、
一般社団法人日本生活習慣病予防協会さんが2011年から実施しています。
生活習慣病というと、どんな病気を思い浮かべますか?
・高血圧
・糖尿病
・脂質異常症(高脂血症)
など、日常生活に制限が加えられる病気を想像するかも知れませんし、
・がん
・急性心筋梗塞
・脳卒中
など、命にかかわるような病気も、生活習慣病のカテゴリーに含まれています。
「生活習慣病にはなりたくない」と思う方も多いでしょうし、
「そうならないように気を付けている」という方もたくさんいらっしゃることでしょう。
生活習慣病予防月間のコンセプトは、「“一無二少三多”で生活習慣病予防」で、
生活習慣病を予防するために、次のようなことを推進しています。
一無とは、「無煙・禁煙のすすめ」です。
タバコによって身体に運び込まれるニコチン・タール・一酸化炭素は、
身体に悪影響を及ぼす「タバコの三悪」と言われ、特に若年層の喫煙ゼロが推進されています。
二少とは、「少食、少酒のすすめ」です。
少食ですが、生活習慣病の改善に「食事療法」という言葉がよく用いられることからも、
糖尿病、脂質異常症、高血圧の予防・治療の基本は、やはり食生活です。
昔から「腹八分目に医者いらず」と言われるように、暴飲暴食を控えることは、健康維持のために重要です。
少酒ですが、「百薬の長とはいえど、万の病は酒よりこそおこれ」という言葉もあるとおり、
アルコールをたくさん飲める人でも、適量を超える飲酒はよくありません。
飲む場合でも、日本酒換算で1日1合程度(アルコール量:約20g)までが望ましいとされています。
三多とは、「多動・多休・多接のすすめ」です。
多動は、文字どおり「身体を多く動かすこと」で、
日常生活の活動量を増やして身体活動を高めることでの健康づくりが、推奨されています。
1日に20分の歩行を2回、体操・筋力トレーニングを各10分。
身体を活発に動かすことは、健康づくりに欠かせないもので、まずはよく歩くことが大切です。
多休は、「休養をしっかり取ること」で、快適な睡眠でストレスを解消しましょう。
「睡眠」に限らず、仕事の合間の「休憩」、月6日以上の仕事をしない「休日」、
夏休みや年末などの「休暇」をとり、心身ともにリフレッシュすることが大切です。
多接は、「多くの人、事、物に接して創造的な生活をすること」で、
年がいくつになっても社会に貢献できる、そういう心持ちが若さを維持させてくれます。
「健康的とは言えない生活習慣」が、生活習慣病を引き起こす要因とも言えます。
この機会に、あなたの生活習慣を見直してみては、いかがでしょうか?